歴史を振り返れば、腹斜筋の魅せ方は時代とともに進化を遂げてきた。伝説の映画『パンピング・アイアン』で描かれた1970年代のボディビル黄金期、アーノルド・シュワルツェネッガーは極限まで絞り込んだウエストと広大な大胸筋の対比で世界を魅了した。当時のコンテストシーンでは、脇腹を肥大させすぎず、細く絞り込むことでVシェイプを際立たせる美的感覚が重視されていた。
翻って現代の日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)の競技シーンに目を向けると、トップ選手である横川尚隆をはじめとするタレントアスリートたちは、腹斜筋の溝(カット)を鮮明に出しながらも、圧倒的な密度の体幹を作り上げている。単に細くするだけでなく、狙った部位の筋肉を自在にコントロールする技術が現代のボディメイクの到達点と言える。