コート上の「投げる世界記録」と言えば、デンマークが誇る世界的スーパースター、ミッケル・ハンセンを外すことはできない。世界最優秀選手に何度も輝いた彼は、圧倒的な肩の強さと独特のリリースタイミングで相手ゴールキーパーを無力化し続けた。
彼の放つロングシュートは時速130キロメートルを超え、しかもノーモーションに近い体勢から放たれる。ただ遠くへ投げる遠投とは異なり、ディフェンダーのブロックをかわしながら空中姿勢を保ち、寸分の狂いもなくゴール隅へ打ち込む技術は、現代ハンドボールにおける「投げ」の到達点と言えるだろう。