なぜこれほどまでに私たちは魅了されるのか。その背景には、オランダの偉大な絵本作家ディック・ブルーナが生み出した揺るぎない美学が存在する。日本では「うさこちゃん」の名でも親しまれてきた彼女の歴史は長く、著作権を管理するメルシス社の厳格な監修のもと、その世界観は丁寧に守られ続けている。
絵本『ミッフィーとわたし』に代表される温かなストーリー体験は、カプセルトイという小さな立体物の中にもしっかりと息づいている。無駄を削ぎ落とした「ブルーナカラー」とシンプルな線画。その究極の引き算の美学が、手のひらサイズになっても色褪せない圧倒的な存在感を生み出しているのだ。