画面の向こうから聞こえるのは、単なるノイズの集積ではない。数ミリの指の動き、空気の振動、竹耳かきが鼓膜の近くをすれ違う微細な摩擦音。macotoのサウンドメイクにおける最大の特徴は、狂気とも言える音響クオリティへの探求心にある。
彼女は業界標準とされる最高峰ダミーヘッドマイク「KU100」の特性を熟知し、室内環境のノイズフロアを極限まで削ぎ落とす。その精密な音響設計が、聴き手の脳に「今、本当に耳元に誰かがいる」という生々しい錯覚を与えるのだ。息遣い一つ取っても、不要な帯域を削りつつ温かみだけを残すチューニングが徹底されている。