イコラブ『ずるいよ ズルいね』歌詞の意味と齊藤なぎさ抜擢の真相

イコラブ『ずるいよ ズルいね』歌詞の意味と齊藤なぎさ抜擢の真相

イコラブ『ずるいよ ズルいね』歌詞の意味と齊藤なぎさ抜擢の真相の全体像を詳しく解説してご紹介します。

『ずるいよ ズルいね』を語る上で避けて通れないのが、当時のグループが直面していた過酷な現実です。メジャーデビュー以来、5作連続で表題曲センターを務めていた高松瞳が、2019年9月に体調不良による活動休止を発表。メジャーデビュー2周年記念の中野サンプラザ公演を控えた時期であり、陣頭に立つ象徴を失った動揺は計り知れないものでした。

そのプレッシャーの渦中、プロデューサーの指原莉乃が白羽の矢を立てたのが、当時バラエティやSNSで「奇跡の美少女」として抜群の知名度を誇っていた齊藤なぎさでした。当時の特番インタビューやドキュメンタリー映像において、齊藤自身は「瞳のポジションに入る恐怖と責任の重さに押しつぶされそうだった」と当時の胸中を吐露しています。

指原プロデューサーには明確な勝算がありました。それまでバラエティなどで見せていた愛嬌満点の「大好き!」キャラの裏にある、齊藤のハスキーでどこか哀愁を帯びた独特の歌声と、感情が溢れ出ると止まらなくなる刹那的な表現力です。王道の明るさで突っ走るのではなく、あえて重厚なマイナー調のミディアムバラードを当てがい、齊藤の影の魅力と佐々木舞香・野口衣織を中心とする歌唱力選抜の厚みを融合させる戦略に出たのです。結果として、本作はグループ初となるオリコン週間シングルランキング1位(初週売上約14.3万枚)を記録。ピンチをグループ史上最大の跳躍へと転化させました。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。