この作品の中毒性を決定づけているのは、エピソードを跨いで張り巡らされた伏線の巧みさだ。第1話で何気なく提示された小道具や会話のフックが、終盤の連続殺人事件の真相解明へと自然に繋がっていく。キャラクターたちの個人的なトラウマ——ミコトが幼少期に経験した一家心中事件の記憶や、中堂系の恋人殺害事件を巡る「赤い金魚」の謎——が、各話の解剖案件と鏡あわせのように共鳴する。
演出を手掛けた塚原あゆ子監督と野木亜紀子のタッグは、視覚演出とシナリオが見事にシンクロした瞬間を幾度も創出した。挿入歌が流れるタイミング一つをとっても、計算し尽くされた感情の波が押し寄せる。単なる謎解きではなく、キャラクターの心の救済が伏線回収と同時に訪れる快感こそ、観客が幾度もリピートしたくなる最大の理由だ。