事態の発端となったのは、凄腕の取材班を抱える『週刊文春』によるスクープ写真の掲載だった。国民的人気グループの第一線を走っていた峯岸みなみの熱愛報道は、ファンの間に巨大な波紋を呼んだ。当時の熱狂的なアイドルカルチャーにおいて、「清純性」の破綻は致命的なタブーとみなされていたからだ。
報道直後、グループの運営組織はパニック状態に陥った。連日過熱するワイドショーの報道と、CD不買運動を唆す一部ファンの過激な反発。峯岸みなみ本人が追い詰められた末に選んだ頭髪を切り落とすという自罰行為は、ある意味でビジネスシステムが個人に強制した無言の圧力だったとも言える。