竈門炭十郎(かまど たんじゅうろう)は、竈門炭治郎や禰豆子をはじめとする6人の子どもたちの実父であり、竈門家の前当主です。妻・葵枝(きえ)とともに雲取山で炭を焼き、慎ましくも温かな家庭を築いていました。原作第1話の冒頭において既に故人として語られているため、本編での登場は主に炭治郎の走馬灯や追憶の回想シーンに限られています。
外見は炭治郎とよく似た赤みがかった髪と瞳を持ち、額には生まれつき薄いアザがありました。普段は穏やかそのもので、争いを好まず、仏のように深い慈愛をたたえた人物です。アニメ版で炭十郎の声を担当したのは、数々の名作で深みのある人物を演じてきた三木眞一郎氏。余命いくばくもない儚さと、神域に達した武人の静謐な威厳を同居させたその演技は、放送直後からファンや声優ファンの間でも「原作の空気感を完璧に体現している」と絶賛を集めました。
ファンのコミュニティやアニメファンの間では、炭十郎が発する「炭治郎、この神楽と耳飾りだけは必ず途切れさせず継承していってくれ。"約束"なんだ」というセリフに込められた、重みと切なさに涙したという声が根強く寄せられています。