法事の現場で混乱しやすいのが、「香典返し」「粗供養」「茶の子」の使い分けです。地域や宗派によって呼称は異なりますが、役割の整理は以下のようになります。
香典返しは、いただいたお香典に対する「お返し(後返しや即日返し)」であり、四十九日法要を終えた忌明けに贈る半返し(半額〜3分の1相当)が基本です。これに対して茶の子や粗供養は、法要当日に参列してくれたことに対する「会葬御礼・手土産(引き出物)」の位置づけを持ちます。
西日本の一部地域では、法要当日に「香典返し(本返し)」と「茶の子(手土産)」の2つを同時に手渡すケースもあります。茶の子はあくまで「お茶を差し上げる代わりのささやかな品」という立て付けであるため、相手に気を遣わせない配慮が込められています。