一言で「青」と括ることはできない。太陽の傾きや季節の移ろいによって、その表情は千変万化の彩りを見せる。陽光が垂直近くから降り注ぐ初夏の正午前後、水面は吸い込まれそうなほどのインディゴブルーに染まり、水中の光の屈折が複雑なグラデーションを描き出す。
秋が深まれば、周りを囲む針葉樹や広葉樹が黄金色や深い朱色に色づき、水面の青との激しい対比が視覚を揺さぶる。さらに氷点下20度に迫る厳しい冬を迎えても、休むことなく湧き出る水のおかげで池面が凍りつくことはない。一面の白銀世界の中に静かに浮かび上がる青い水面は、寒冷な北の大地に残された孤高の絵画そのものだ。