諸伏景光の自決は、赤井秀一と降谷零の間に修復不能とも思える確執を生み出しました。降谷が屋上に到着した際、赤井は景光が自殺したことを隠し、「裏切り者には制裁を、だろ?」と冷酷に言い放ちます。
赤井がこのような態度を取った理由は、景光が命がけで守った秘密を守り通すためであり、同時に自分も潜入捜査官である立場上、組織の冷徹なスナイパーとしての仮面を脱ぐわけにいかなかったからです。降谷に自殺の真相を伝えて余計な動揺や組織への疑念を抱かせないための、赤井なりの不器用な配慮でもありました。
しかし、親友を目の前で失った降谷にとって、赤井の言葉は「赤井が景光を自決に追い込んだ」と映りました。後に降谷は優れた洞察力によって景光が自決した事実そのものには気づくものの、「赤井ほどの男がいながら、なぜ自殺を止められなかったのか」という憤りと激しい憎悪を抱き続けることになります。