彼のポジション進化を語る上で欠かせないのが、欧州強豪クラブでの戦術的変遷だ。レアル・マドリードCF時代、カルロ・アンチェロッティ監督のもとでインサイドハーフへとコンバートされた経験は、彼のキャリアにおける最大の転機となった。中盤から圧倒的な推進力でボールを運び、ラ・デシマ(10度目の欧州制覇)の立役者となったプレイは今も語り継がれている。
その後、パリ・サンジェルマンFCではアシスト王として右サイドからの崩しを極め、古巣であるSLベンフィカに復帰してからは、経験に基づいた無駄のないポジショニングで攻撃の指揮をとる。サイドに固執せず、ピッチ中央の危険なエリアへ顔を出すプレイスタイルへの昇華は、各クラブでの試行錯誤の賜物だ。