ペンとカメラを握り締め、サイドラインギリギリの場所から戦況を見つめる。私たちの使命は、スコアブックに記録された数字を並べることではない。得点が決まった瞬間の弾けるような笑顔、失点した瞬間に唇を噛み締める悔しさ、そしてタイムアウト中に監督が選手へかける絞り出すような言葉の熱量。それらすべてを掬い上げることだ。
ここ宮崎県の地で繰り広げられるドラマには、シナリオなど存在しない。だからこそ、現場の空気感を余すところなく伝えるスポーツ報道の役割は極めて重い。一瞬の判断が生んだプレイの裏にあるストーリーを泥臭く追いかけ、読み手の心へダイレクトに届ける言葉を紡ぎ出すこと。それこそが、ジャーナリズムの本質であり、コート上の高校生たちに対する最大の敬意だと信じている。