自然界だけでなく、人間の声そのものに強いゆらぎを宿したアーティストが存在します。音響分析の分野で代表的な存在として語り継がれているのが、昭和の歌姫・美空ひばりと、平成から現在に至るまで音楽シーンの頂点に君臨する宇多田ヒカルです。
宇多田ヒカルの声ゆらぎは、独特のハスキーな倍音成分と繊細なビブラートの周期に宿っており、意図的な歌唱技術を超えた天性の声帯振動が1/fの周波数特性を描き出します。日本音響研究所などの分析でも、彼女のブレス(息遣い)やロングトーンには極めて高い密度のゆらぎが含まれていることが判明しています。
音楽界で知られる主な1/fゆらぎ歌手一覧としては、以下のようなボーカリストが挙げられます。
- 美空ひばり:情感あふれる節回しと完璧なピッチコントロールの中に宿る絶対的なゆらぎ
- 宇多田ヒカル:洋楽仕込みのリズム感と、聴き手の胸を締め付ける倍音豊かなウィスパーボイス
- 德永英明:ハスキーで透明感のあるトーンが生み出す、切なさと包容力
- MISIA:圧倒的な声量の中に共存する、極小の周波数変動とソウルフルな響き
- 吉田美和(DREAMS COME TRUE):ダイナミックな抑揚と感情に直接訴えかける天性のバイブレーション
- Leda(元DELUHI)やAimer:現代の音楽シーンで独特のハスキーボイスによりリスナーを没入させる歌声
これらのボーカルを聴いた際に生じる「鳥肌が立つような感動」や「涙が自然とこぼれる感覚」は、耳から入った音響シグナルが脳の情動系をダイレクトに揺さぶる結果といえます。