なぜ人は、自分でもコントロールできないほど急激に心を閉ざしてしまうのでしょうか。恋愛心理学の観点から紐解くと、主に3つの無意識のメカニズムが浮かび上がってきます。
第一に挙げられるのが、「回避型愛着スタイル」と自己肯定感の低さです。自分に自信が持てない人は、「こんな自分を好きになるなんて、この人は見る目がないのではないか」「自分なんかに好意を持つ相手には価値がない」と無意識に相手を過小評価し、自己防衛のために心をシャットアウトしてしまいます。
第二に、無意識の過度な理想化と認知のギャップです。片思いの期間が長いほど、脳内で相手を完璧な白馬の王子様や理想のヒロインへと仕立て上げてしまいます。その結果、日常のささやかな不格好さを目にしただけで「私の知っている完璧なあの人ではない」という強い失望(減点方式の罠)に直面します。
第三に、急激なパーソナルスペースの侵入に対する防衛本能です。相手が自分のテリトリーに一歩踏み込んできたとき、自立性を脅かされる恐怖や、これ以上深く関わって傷つきたくないという本能的なブレーキが、嫌悪感というシグナルとなって表れます。