『ガラスの仮面』がどのようなエンディングを迎えるのか、その結末に対する関心は尽きません。特に注目されるのは以下の2大テーマです。
① 究極の役『紅天女』の正統後継者はどちらになるのか?
天才的な憑依力と野生の感性を持つ北島マヤか、血のにじむような努力で試練を乗り越え、失明の危機に瀕しながらも神域の演技に到達した姫川亜弓か。美内先生は過去に「どちらが演じるのか、あるいは2人にとってどのような形の決着になるのかは、すでに心の中で決まっている」と語っています。単純な勝敗を超えた、演劇史に残る結末が用意されているとみられます。
② 北島マヤと速水真澄の「魂の片割れ」の恋の結末
冷徹な仕事人間でありながら、陰でマヤを支え続けた「紫のバラの人」こと速水真澄。鷹宮紫織との政略結婚に縛られながらも、伊豆の試演会を経てマヤとお互いの真の想いを通わせ合った2人が、どのような運命を選択するのか。身分差や周囲の思惑を乗り越えた先にある愛の着地点に、全読者の熱い視線が注がれています。
美内先生は「最終回までのネームの構成やラストシーンはすでに頭の中に存在している」と繰り返し明言しています。途中で投げ出すことなく、マヤたちの旅路を最後まで描き切るという作家としての確固たる覚悟がうかがえます。