ファンが最も納得できないのは、8回の継投判断だろう。先発投手は球数こそ100球を超えていたものの、直近の回を三者凡退に抑え、明らかに調子は安定していた。報道各社の関係者証言によると、ベンチ内でも「もう1イニング行かせるべき」という声と「勝ちパターンに入るべき」という意見が交錯していたという。
結果論に聞こえるかもしれない。しかし、今季の巨人はこうした継投の失敗が一度や二度ではない。勝ち試合を落とすパターンが固定化しつつある。阿部慎之助監督は試合後、「こちらの采配ミス。選手はよくやってくれた」と采配の責任を認めた上で、こう続けた。
「終盤に点を取られたのは投手だけのせいではない。攻撃で突き放せなかったのが一番の敗因です。」
この監督コメントが示す通り、指揮官自身も打線の勝負弱さを痛感している。実際、巨人は7回と9回に得点圏まで走者を進めながら、いずれも凡退。特に9回は無死一、二塁の大チャンスでクリーンアップが3者凡退に倒れた。これでは投手陣も心理的に追い込まれる。