爆発的ヒットを記録する一方で、ネットコミュニティやSNS上では現在も定期的に「白湯にお金を払うこと」に対する賛否両論が巻き起こっています。5ちゃんねる、X(旧Twitter)、Yahoo!知恵袋などに投稿された数千件規模のリアルな反応を分析すると、購買層と非購買層の間にくっきりとした価値観の違いが見えてきます。
まず、冷淡・批判的な意見の多くは「コストパフォーマンスの絶対値」に着目しています。
「公園の水やオフィスの給湯室を使えば実質0円なのに、ペットボトルのお湯に118円は情報弱者ビジネスではないか」
「ついに空気とお湯を売る時代が来たか。自分でマイボトルに入れて持参すれば済む話」
このような意見は、自宅や職場で自由に沸騰環境を用意できる層や、節約を最優先課題とする層から根強く聞かれます。
しかし、こうした声を圧倒的な購買データで覆しているのが、実際のヘビーユーザーたちによる「生活実感のリアル」です。都内のIT企業に勤務する30代女性は、取材に対して次のように語っています。
「朝の通勤ラッシュで冷え切った体を引きずり、オフィスに着く前にコンビニで白湯を買うのがルーティンです。マイボトルは便利ですが、夜にパッキンを外して漂白し、朝に湯を沸かして冷ます手間を考えると、1日118円でその家事ストレスから解放されるなら安すぎる投資だと感じます」
また、外回りの多い40代男性営業職の証言も象徴的です。
「商談前に喉を潤したいが、コーヒーを飲むと口臭が気になるし、冷たい茶だと利尿作用で商談中にトイレに行きたくなる。白湯なら胃にも優しく、車内や歩行中に飲み切ってもゴミ箱に捨てて身軽になれる。自分にとってはただのお湯ではなく『コンディション調整ツール』です」
ネットの嘲笑をよそに、日々の生活をギリギリで回す生活者たちにとって、白湯は「怠惰のための浪費」ではなく、「セルフメンテナンスの合理化」として確固たる居場所を築いています。