料理愛好家や主婦層が集うレシピコミュニティやSNS上では、両者の使い分けに関してリアルな実体験が多く寄せられています。
「以前は安さ重視で穀物酢ばかり使っていたが、きゅうりとワカメの酢の物を米酢に変えた瞬間、料亭のような深い味になって家族から絶賛された」「すし酢を手作りするとき、穀物酢だとツンとした匂いが立って酢飯が尖るが、米酢を使うとご飯の甘みと自然に馴染む」といった声が目立ちます。特に非加熱で口に入る料理において、その風味の差は誰の舌にもはっきりと伝わることが分かります。
一方で、外食チェーンの開発担当者や料理教室の講師からは、次のような実務的な指摘もあります。「鶏のさっぱり煮や豚の角煮など、加熱して酸味を飛ばしつつ肉を柔らかくしたい料理に高価な米酢を使うのはコスト的にもったいない。熱を加えると米酢本来の繊細な香気成分が揮発してしまうため、加熱料理にはスッキリ仕上がる穀物酢のほうがむしろ相性が良い」という見解です。適材適所の選択こそが、コストと味の双方を最適化する鍵となります。