インターネット上の健康情報や動画サイトで散見される「太もも裏の痛みを解消するストレッチ」を、痛みの出始めにそのまま実践するのは極めて危険な行為です。
もし痛みの原因がハムストリングス肉離れであった場合、傷口が開いた筋線維を強引に引き伸ばすことになり、筋断裂の拡大や患部内部での再出血を引き起こします。また、腰椎椎間板ヘルニアによる神経根炎の場合、前屈ストレッチを行うことで椎間板の後方突出が増大し、坐骨神経の圧迫をさらに激化させてしまいます。
自己判断での太もも裏ストレッチが許容されるのは、「急性期の炎症が完全に治まり、ストレッチ動作を行っても鋭い痛みが誘発されない回復期」に限られます。違和感があるからと無理に伸ばす行為は、治癒を遠ざける最大の要因です。