現在、ダイソーのお菓子売り場がここまで多くの利用者を惹きつける背景には、単なる「100円(税込108円)」という安さだけではない、緻密に計算された商品企画とMD(マーチャンダイジング)戦略があります。大手流通アナリストの分析や店舗取材を通して見えてきたのは、以下の3つの決定打です。
第1に、大手菓子メーカーとの共同開発・ダイソー限定規格の充実です。森永製菓、不二家、チロルチョコといったナショナルブランド(NB)が、ダイソー専用の小分けパックやオリジナルフレーバーを投入しています。食べきりサイズでフードロスを防ぎたい単身世帯や、子どものおやつを細かく管理したいファミリー層のニーズに完璧に合致しました。
第2に、「組み合わせ自由(2個100円・4個100円)」コーナーの魔力です。昔ながらのレトロ駄菓子を数十種類揃え、カゴに入れるワクワク感を演出する店舗設計は、コンビニには真似できない体験価値を提供しています。
第3に、トレンドを先取りした輸入スナックの調達力です。アジア圏を中心とした話題のグミやスナック菓子を、独自のグローバル調達ルートでいち早く100円均一のプライスラインに乗せるスピード感こそが、若年層のリピートを生み出す原動力になっています。