転職サービスdodaがビジネスパーソン約60万人のデータを集計した統計や各種公的調査を掘り下げると、年代や性別による年収中央値の推移には、年功序列の崩壊と格差の固定化がはっきりと刻まれています。2026年最新給与格差真相を年代別に読み解いていきましょう。
キャリア初期にあたる20代年収中央値は約320万〜340万円です。初任給の引き上げ競争が一部大企業で進んだものの、中小企業を含めた全体感としては手取り月額20万円未満の層が多くを占めます。続いて、結婚や住宅取得などライフイベントが集中する30代年収中央値は約400万〜420万円へと微増します。しかし、一昔前のように「30代になれば誰もが500万円に到達する」という時代は完全に過去のものとなりました。
さらに、かつて人生で最も稼げるとされた40代年収中央値は、約450万〜480万円前後で頭打ちになるケースが目立ちます。役職に就いて年収を伸ばす層と、一般社員のまま昇給が鈍化する層との二極化が加速するのがこの年代の特徴です。管理職ポストの削減や成果主義の浸透により、年代別年収中央値の伸び率はかつてないほど緩やかになっています。
加えて見逃せないのが男女別年収中央値の隔たりです。男性全体の年収中央値が約450万〜480万円であるのに対し、女性全体の中央値は約300万〜320万円に留まります。この背景には、出産・育児に伴うキャリアの分断や、非正規雇用率の高さといった雇用環境の構造的課題があります。同一労働同一賃金の掛け声とは裏腹に、依然として埋まらないジェンダーギャップの厳しさが数字に表れています。