漫画『アイシールド21』(原作:稲垣理一郎/作画:村田雄介)の劇中に登場する神奈川県代表の古豪・神龍寺高校。そのアメリカンフットボール部である神龍寺ナーガは、仏教系男子校というストイックなバックボーンを持ちながら、全国大会優勝校である帝黒学園に次ぐ関東最強のディフェンディングチャンピオンとして描かれました。
物語のクライマックスの一つである関東大会初戦、泥門デビルバッツとの激闘は、連載完結から長い年月が経過した2026年時点の各種ファン投票やネットのレビュー分析においても、「ジャンプバトル・スポーツ漫画における最高峰の神回」として筆頭に挙げられています。単行本第20巻から22巻にかけて描かれたこの一戦は、それまで無敗を誇った神龍寺ナーガの圧倒的な実力と、個々のキャラクターが抱える重厚なバックストーリーが緻密に絡み合っています。
神龍寺ナーガの最大の特徴は、徹底した基礎体力トレーニング(石段駆け上がりや精神統一)に裏打ちされた強靭なフィジカルと、奇策にも冷静に対応できる戦術眼です。仏教寺院を思わせる戒律の中で育まれた屈強な肉体に加え、後述する金剛阿含という異分子が加わることで、攻守ともに隙のない「絶対悪にして最強の壁」として主人公たちの前に立ちはだかりました。