志楽の湯の心臓部といえるのが、地下1,300メートルの深層から汲み上げられる「ナトリウム-塩化物強塩温泉」です。この温泉は、数万年前の海水が地層深くに閉じ込められて熟成された「化石海水」と呼ばれるもので、地殻変動と地熱によってミネラル分が極限まで凝縮されています。
泉質の特徴は、人間の体液よりも浸透圧が高い「高張性」である点です。成分総計が極めて高く、湯に浸かった瞬間に成分が素早く皮膚を通じて吸収されるため、短時間の入浴でも体の芯から強烈な温熱効果が得られます。琥珀色に澄んだ湯は、かすかな潮の香りと土の匂いを帯びており、肌を滑らかに包み込むような浴感が特徴です。
屋外に広がる「露天風呂 巨石風呂」は、全国から集められた安曇野の自然巨石を豪快に組み上げた圧巻の造りです。人工的なコンクリートの平滑さを徹底的に排し、苔むした岩肌と鬱蒼とした木々に囲まれた浴槽は、まるで山奥の秘境温泉に迷い込んだかのような錯覚を与えます。塩化物泉特有の「熱の湯」効果により、毛孔が引き締まり放熱を防ぐため、湯上がり後も長時間にわたって湯冷めしにくい抜群の保温・保湿効能を誇ります。