いま、チアの現場で最も急速な進化を見せているのが、男女混成の「Coed(コエド)部門」だ。日本の大学や社会人チームでも男子選手の参入が劇的に増加し、競技のパワーバランスを塗り替えている。
筋骨隆々の男子ベースが一人で女子選手を高々と掲げるパートナースタントや、体操選手顔負けの連続バク転からの高難度宙返り。男子のパワーが加わることで、ピラミッドの高さは限界まで引き上げられ、演技全体のスピード感は倍加した。
「チアは女性のもの」という固定観念は、フロアの上で粉々に砕け散る。ジェンダーの垣根を取り払い、それぞれの肉体的特性をパズルのように噛み合わせる戦術性こそが、現代チアの真骨頂といえる。