ネット検索で「公立はこだて未来大学 やばい」というサジェストを目にして不安を覚える人は少なくありません。しかし、現場の教育体制や在学生・企業採用担当者の証言を丹念に紐解くと、この「やばい」には正反対の2つの意味が混在していることが分かります。
1つ目は、「偏差値の数字以上の就職実績がやばい」というポジティブな驚きです。地方の公立単科大学でありながら、LINEヤフー、サイバーエージェント、DeNA、楽天グループといった名だたるメガベンチャーをはじめ、NTTデータやアクセンチュアなどの大手SIer・コンサルティングファームへ毎年多くの学部生・院生が内定を勝ち取っています。一般的な偏差値ランキングの序列を軽々と飛び越える実績に対し、受験界隈やIT業界から驚嘆の声が上がっているのです。
2つ目は、「課題の過酷さと立地環境がやばい」というネガティブな悲鳴です。同大学のカリキュラムは座学にとどまらず、チームで実社会の課題を解決する実践開発が主軸に据えられています。締め切り前には夜遅くまで開発に追われる学生も多く、生半可な気持ちで入学した学生からは「課題が重すぎてやばい」という本音が漏れます。さらに、函館市街地から離れた丘の上に位置するため、冬の厳しい積雪や通学のハードさも手伝って、この言葉が独り歩きしている側面があります。