小春日和の誤用は、一部のうっかりミスにとどまりません。文化庁が定期的に実施している「国語に関する世論調査」の結果を見ると、驚くべき実態が浮き彫りになっています。
調査データによると、小春日和の意味を「初冬の穏やかで暖かい日」という本来の意味で正しく理解していた人は約51.7%にとどまり、「春先の暖かい日のこと」と誤って回答した人が41.7%に達しています。実に国民の4割以上、調査時期によっては約半数が季節を取り違えて認識している計算です。
ネット上のコミュニティやSNS(旧Twitter・知恵袋など)を検証しても、「大学の卒業式や入社式のスピーチで『小春日和の良き日に』と言ってしまい、後で上司にこっそり訂正されて顔から火が出るほど恥ずかしかった」「3月のピクニック写真を『絶好の小春日和!』と投稿したらコメント欄で指摘された」といった手痛い失敗談が多数報告されています。誤認率が高い言葉だからこそ、正しい知識を持っているかどうかが個人の教養や信頼性を測るリトマス試験紙となっています。