東京都出身の上野氏は、立教大学在学中の18歳から本格的にダンスを開始。大学卒業後、単身渡米して本場ニューヨークのストリートシーンに飛び込みました。
TAKAHIROの名を一躍世界に轟かせたのが、黒人音楽の殿堂アポロ・シアター(Apollo Theater)の名物企画「アマチュアナイト」での快挙です。東洋人離れしたアイソレーションと日本の武道・アニメーションを融合させた独自のムーブで観客を圧倒し、ソロダンス部門で前人未到の9大会連続優勝(年間ランキング1位)を達成。この功績が認められ、米『Newsweek』誌の「世界が尊敬する日本人100人」にも選出されました。
その圧倒的な身体表現に目を留めたのが、世界的ポップアイコンのマドンナ(Madonna)です。2009年に行われたマドンナの『Sticky & Sweet Tour』において専属ダンサーに抜擢され、ヨーロッパや北米を巡るメガツアーに帯同。世界最高峰のステージ演出とプロ意識を肌で体感したこの経験が、後のドラマツルギーに満ちた振付演出の原点となりました。