正月恒例の豊洲初競りで毎年大きなニュースとなる本マグロの一番マグロ。名門仲卸「やま幸」とタッグを組み、最高峰の素材を競り落として話題をさらうのが、ONODERA GROUPを率いる小野寺裕司代表の率いる「銀座おのでら」です。単なる派手なパフォーマンスにとどまらず、国内外の美食家が押し寄せる背景には、緻密に計算された3つのブランド戦略が存在します。
第1の理由は、「圧倒的な仕入力と徹底した職人技術のオープン化」です。豊洲市場で最高評価を受ける「やま幸」の本マグロを安定して仕入れられる強固な信頼関係を築き、本店のみならずカジュアル業態にまで同等のクオリティを供給しています。赤酢を使った香り高いシャリの温度管理、丁寧な仕込みといった江戸前寿司の伝統技法を妥協なく貫く姿勢が、食通たちの厚い信頼を獲得しています。
第2の理由は、「世界基準のブランド価値」です。ニューヨーク店やハワイ店などでミシュランガイドの星を獲得し、さらに「薪焼 銀座おのでら」でもミシュランの星を獲得するなど、多ジャンルで世界的な評価を確立しました。この国際的な名声がインバウンド旅行者の強い動機付けとなり、国内客と海外客の双方が集まるメガヒットの基盤となっています。
第3の理由は、「高級店の味を大衆価格へ落とし込む業態の多角化」です。本店で数万円を支払わなければ味わえなかった技術と食材を、回転寿司やラーメンといった親しみやすいフォーマットへ展開。手が届く贅沢を求める現代の消費ニーズを完璧に捉えた結果、連日の大行列へと結実しています。