二人の関係が大きく動き出したのは1999年の夏のことでした。もともと音楽番組などでの共演経験はあったものの、本格的な交際のきっかけとなったのは共通の趣味であったサーフィンです。サーフィン仲間を介して海で顔を合わせる機会が増える中で、自然と距離が縮まっていきました。
当時、トップアイドルとして多忙を極めていた木村拓哉さんと、80年代後半からソロアーティストとして不動の地位を築いていた工藤静香さん。周囲の視線を避けるように海へと通い、波と向き合う中で培われた信頼関係が、二人の絆を確固たるものにしていきました。
二人の年齢差は2歳で、工藤静香さんが1970年4月14日生まれ、木村拓哉さんが1972年11月13日生まれ。工藤さんが2歳年上の姉さん女房という関係性も、自立したプロ同士として対等に支え合う基盤となりました。
そして2000年11月、木村拓哉さんはさいたまスーパーアリーナで行われたSMAPのコンサート終了後に緊急記者会見を開き、工藤静香さんとの結婚および妊娠を発表します。取材陣から「お相手は工藤静香さんですか?」と問われた際、木村さんが「それ以外、誰がいるんですか」と言い切った潔い受け答えは、当時のワイドショーやスポーツ紙を席巻し、日本中を驚嘆させました。
人気絶頂期にあった男性アイドルが自らの言葉で堂々と結婚と妊娠を報告したこの姿勢は、芸能界の既成概念を打ち破る転換点として、今なお語り継がれるエピソードです。