「No good deed goes unpunished」は、善意から出た行動が思わぬ悪結果を招いたり、感謝されるどころか非難の対象になったりする不条理を表現する際に使われます。「善行があだとなる 英語」あるいは「善意が裏目に出る 英語表現」を探している際に、最も的確にそのシニカルなニュアンスを伝えられるフレーズです。
この表現が持つ最大の魅力は、諦めとユーモアが入り混じった独特のトーンにあります。単に「運が悪かった」と嘆くのではなく、「世の中とは得てしてそういうものだ」と達観した苦笑いを浮かべながら使われるケースが大半です。
言葉の由来については諸説存在します。19世紀から20世紀にかけての劇作家オスカー・ワイルドの辛辣な警句にルーツがあるとする説や、アメリカのジャーナリストであるフランクリン・P・アダムス、あるいは劇作家のクレア・ブース・ルースが定着させたという記録が残されています。古くはダンテの『神曲』地獄篇における人間観察にまで遡るとも言われており、洋の東西を問わず「善意の暴走と裏目」は人類共通の普遍的なテーマであったことが窺えます。