フレグランス市場において、エタノール濃度の高いオードパルファンからボディケア製品へシフトするユーザーが急増しています。その背景にあるのは、対面コミュニケーションにおける「香りの距離感(パーソナルスペース)」への意識の高まりです。
一般的な香水が空中にアルコールとともに香気成分を拡散させるのに対し、ボディクリームを香水代わりに活用する最大のメリットは、角質層に油分を補給しながら体温によってゆっくりと香りを立ち上げる点にあります。至近距離(約50cm以内)に入った瞬間にだけふわりと届く香りは、押しつけがましさが一切なく、相手の無意識下に「清潔感のある人」という強い刷り込みを残します。
さらに、保湿力の高いボディクリームで香りを纏うアプローチは、乾燥による肌荒れを防ぎつつ、水分を抱え込んだみずみずしい素肌から芳香を放つため、香りの変質や皮脂浮きによる不快な混ざり合いを防ぐという実利的な強みも持ち合わせています。