2015年10月にリリースされたアヴィーチーのセカンド・スタジオアルバム『Stories』。そのオープニングを飾り、先行シングルとして同年5月に世界同時配信されたのが『Waiting for Love』です。デビュー作『True』でカントリーミュージックとEDMを掛け合わせ、音楽界に革命を起こした彼が、さらなるメロディの美しさと物語性を追求して完成させたAvicii Stories 収録曲の中核をなす名作です。
この楽曲を語る上で欠かせないのが、当時飛ぶ鳥を落とす勢いで頭角を現していた若きオランダ人プロデューサー、Martin Garrix(マーティン・ギャリックス)の存在です。かねてより親交の深かった二人はスタジオでセッションを重ね、共同プロデュースとしてトラックの骨組みを構築しました。2015年3月の世界最大級のフェス「Ultra Music Festival Miami」において、アヴィーチーのステージで初披露された際、その場にいた数万人と世界中の配信視聴者が熱狂。Waiting for Love マーティンギャリックスの共作情報は瞬く間にネットを駆け巡りました。
哀愁を帯びたアコースティックなピアノリフから徐々に高揚感を煽り、一気に多幸感あふれるシンセサイザーのドロップへと昇華する構成は、アヴィーチーの代名詞とも言えるソングライティング能力の極致を示しています。