2010年代以降、奈良から全国へと拡散した最大のイノベーションが奈良 泡系 鶏白湯および豚チキ白湯のムーブメントです。その震源地となったのが、近鉄奈良線の富雄(とみお)駅周辺でした。
富雄が激戦区化した背景には、学生街でありながら大阪難波や生駒からのアクセスが良く、小規模な飲食店テナントが線路沿いに密集していた地理的要因があります。この地で圧倒的な存在感を放つのが「ラーメン家 みつ葉」です。
提供直前にハンドブレンダーで強制乳化させたスープは、カプチーノのようにきめ細やかな泡で覆われています。この泡がスープの香りを閉じ込め、自家製の中太ストレート麺に絶妙に絡みつきます。現在でもラーメン家みつ葉の整理券を求めて早朝から来店者が途切れることはありません。現地オペレーションとしては、平日朝8時台から整理券(目安の集合時間が記載されたカード)の配布が始まります。指定時間に店頭へ戻るシステムのため、長時間の立ち待ちを回避できる優れた動線設計がなされています。
一方、奈良市南京終町に拠点を構える「麺屋NOROMA」は、鶏白湯の別のアプローチで関西屈指の評価を確立しました。麺屋NOROMAの口コミ・評判を検証すると、驚くほど共通しているのが「鶏ガラと丸鶏を8時間以上炊き込んだスープの雑味のなさ」と「低温調理されたシルキーな大判チャーシューの完成度」に対する絶賛です。
油分に頼らず、純粋なコラーゲンと鶏の肉粒子でとろみをつけたスープは、重たさを感じさせずに強烈な余韻を残します。NOROMAグループは県内外に多店舗展開を進めていますが、本店のスープクオリティと接客オペレーションは2026年現在も最高峰の基準を維持しています。