ブライダル総研の調査データや全国の結婚式場で受付を担当した経験者の証言を集約すると、参列者の悪気のない「勘違いマナー」によって現場が混乱する事例が後を絶ちません。現場で特に報告件数が多いトラブルを検証します。
結婚式場の元ウェディングプランナーや式場キャプテンへのヒアリング取材では、次のような実態が浮かび上がっています。
「披露宴前の受付スペースは、短時間の間に数十人から100人以上のゲストを迎え、芳名帳の記入案内、お車代のお渡し、ご祝儀の管理など非常にタイトなオペレーションを行っています。その中で最も現場の負担になるのが『中袋が強力な両面テープやボンドでガチガチに糊付けされている金封』です。開ける際に中袋が破れてしまったり、お札を傷つけてしまわないよう冷や汗をかきながら開封作業をすることになります」(都内ホテル・元ブライダルマネージャー談)
さらに、SNSやマナー相談コミュニティでも頻繁に話題に上がるのが以下の3大ミスです。
- ふくさ(袱紗)を使わずにバッグやスーツのポケットから直出しする:袋の水引が変形したり、和紙の角が折れて薄汚れてしまう原因になります。
- 表書きの短冊が固定されておらずズレている:付属の「寿」や「御結婚御祝」の短冊が水引の下で斜めになっていたり、氏名が隠れてしまっているケースです。
- 水引の上下を外したまま元に戻せなくなる:中袋を入れる際に水引を完全に解いてしまい、結び直せなくなって無理やり差し込む失敗です。上包みは水引を下にずらして抜き取り、下から元に戻すのが正しい扱い方です。