2018年11月18日、東京宝塚劇場公演『エリザベート -愛と死の輪舞-』の千秋楽をもって、愛希れいかは宝塚歌劇団を退団しました。ネット上では「なぜ相手役の珠城りょうと同時退団ではなかったのか」「劇団との確執があったのではないか」といった憶測が一部で飛び交いましたが、実際の愛希れいかの宝塚退団理由は、極めて前向きかつプロフェッショナルな芸術的決断でした。
退団会見において彼女自身が語った言葉には、偽らざる本心が凝縮されています。
「『エリザベート』という作品、そしてエリザベートという役は、宝塚に入る前からの永遠の憧れでした。この大役を全うし、すべてのエネルギーを注ぎ切った場所で卒業したいと強く決意いたしました」
彼女にとってエリザベート役は、舞台人生における究極の目標でした。約6年7ヶ月という長期にわたってトップの重責を務め上げ、自身の技術・精神力が最も充実したタイミングで憧れの役に挑み、完全燃焼して去る――。これ以上ない引き際を選択した形です。
本拠地および東京での宝塚歌劇団 愛希れいか サヨナラショーでは、歴代の名曲メドレーとともに圧巻のソロダンスを披露。娘役単独でのサヨナラショー開催自体が極めて名誉な待遇であり、劇団が彼女の功績をどれほど高く評価していたかを雄弁に物語っています。