「リビングの天井に届きそう」「葉が横に広がりすぎて家族が通れない」――こうした叫びは、オーガスタの驚異的な成長スピードを甘く見ていたオーナーから頻繁に上がります。原産地では10m近くまで達する高木性の血統を引いているため、適切な環境下では1年で30〜50cm以上も葉柄を伸ばす個体も珍しくありません。
住空間に合わせたスマートな樹形を維持するためには、オーガスタが大きくなりすぎた場合の対処法として「剪定」と「鉢サイズ制御」の2本柱をマスターしておく必要があります。
まず、オーガスタの剪定方法における鉄則は、「古い外側の葉柄を根元付近から間引く」ことです。葉先だけを中途半端にカットすると切り口から茶色く枯れ込んで見栄えを損ねるため、株元の茎(葉鞘)の付け根から2〜3cm残して清潔な剪定バサミで斜めに切り落とします。外側の広がりすぎた葉を年間に2〜4枚間引くだけで、株全体のシルエットが驚くほどスリムに整い、株元の風通しも劇的に改善されます。
さらに重要なのが、オーガスタの植え替え時期と鉢のサイズ管理です。適期は植物の活動が最も旺盛になる5月〜7月の初夏です。
- サイズをこれ以上大きくしたくない場合:一回り大きな鉢に植え替える(鉢増し)のをやめ、同じサイズの鉢を使用します。根鉢を抜き取った後、底や側面の太い根を全体の3分の1程度カットして整理し、新しい土を補充して植え戻します(根切りコントロール)。
- さらに立派に育てたい場合:現在の鉢よりも直径が3〜6cm大きい鉢(1〜2号アップ)を用意し、根を崩しすぎないようにそのまま据えて植え替えます。2年に1回のペースで実施するのが理想的です。