しろくまのジェンカ踊り方と原曲の真実!今も現場で愛される理由を解剖

しろくまのジェンカ踊り方と原曲の真実!今も現場で愛される理由を解剖

しろくまのジェンカ踊り方と原曲の真実!今も現場で愛される理由を解剖の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。

日本人の耳に深く刻まれている「しろくまのジェンカ」ですが、そのメロディの源流は極北の地・フィンランドにあります。しろくまのジェンカ 原曲となったのは、フィンランドの作曲家兼バンドリーダーであるラウノ・レティネン(Rauno Lehtinen)が1963年に発表した「レットキス(Letkis)」(正式名称:Letkajenkka)です。フィンランド伝統のフォークダンス「イエンカ(Jenkka)」にジャズの要素を融合させたこの楽曲は、ヨーロッパ全土からアメリカ、そしてアジアへと瞬く間に飛び火し、世界的なダンスクレイズを巻き起こしました。

日本市場においてこの熱波を決定づけたのが、1966年にリリースされた坂本九 レッツキス(訳詞:安井かずみ)でした。テレビ番組や野外イベントで若者たちが列を作ってステップを踏む姿は社会現象となり、フォークダンスの新たな定番として津々浦々へ浸透していった記録が当時の音楽誌にも克明に残されています。

この大衆的ブームを子ども向けの情操教育ソングへと見事に昇華させたのが、NHKみんなのうたでした。みんなのうた 放送履歴のアーカイブ資料によると、本作の初放送は1969年12月〜1970年1月。詩人・翻訳家として名高い木島始が幼児向けに日本語詞を手掛け、作曲ラウノ・レティネン、編曲は数多くの名作童謡を送り出した越部信義が担当しました。

そして何より、しろくまのジェンカ 歌手に起用された水森亜土の存在感が決定打となりました。コケティッシュでリズミカルなスキャットと親しみやすいボーカル、さらにはイラストレーター・中原収一による愛らしいアニメーションが相乗効果を生み、茶の間の幼児たちを一瞬で虜にしたのです。原曲の持つ躍動感と北極の寒空で飛び跳ねる白熊のイメージが見事に合致し、流行歌から不朽のスタンダードナンバーへの脱皮を果たしました。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。