ダイオウイカの味は本当にまずい?強烈アンモニア臭の真相と実食レビュー

ダイオウイカの味は本当にまずい?強烈アンモニア臭の真相と実食レビュー

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なぜ普段私たちが食べているイカは甘くて美味しく、ダイオウイカはこれほどまでに不快な風味となってしまうのか。代表的な食用イカおよび同じ深海性の巨大イカとの成分・特徴の違いを比較表にまとめました。

イカの種類アンモニウム濃度・肉質特徴味覚・風味の評価商業価値・食用実績ダイオウイカ
(深海600〜1000m)極めて高濃度
水分が多くブヨブヨしており保水性が脆弱強烈なアンモニア臭、苦味、刺すような塩辛さ。旨味成分がほぼ感じられない市場価値ゼロ
学術標本用。食用としての流通実績なしダイオウホウズキイカ
(南極海深海)超高濃度
ダイオウイカ以上に軟弱でゼラチン状の肉質薬品のような刺激臭と極度のエグ味。脂肪酸の酸化臭も加わり食用困難市場価値ゼロ
マッコウクジラの主食だが人間用には流通せずソデイカ(タルイカ)
(表層〜中深層)ゼロ〜極微量
大型(20kg超)だが肉厚で引き締まっている一度冷凍することで繊維が破壊され、ねっとりとした濃厚な甘みと旨味が出る高級食用イカ
回転寿司やスーパーの刺身用として大量流通スルメイカ
(表層遊泳性)検出限界以下
アミノ酸・グリシン・ベタインが豊富爽やかなイカの風味と噛むほどに広がる強い旨味。干物にすると旨味凝縮日本を代表する大衆魚介
加工品・生食問わず安定した需要

表を見れば一目瞭然ですが、同じ大型イカであってもソデイカのように遊泳力が高く表層を泳ぐ種にはアンモニアは含まれません。一方、ダイオウイカや南極海に君臨するダイオウホウズキイカは、浮遊生活に適応した結果として「肉そのものがアンモニア水を含んだスポンジ」のような組成になっており、これが決定的な味の分岐点となっています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。