太平洋側の気候条件は、日本の経済発展の屋台骨を形成してきました。その象徴が、関東地方から九州北部にかけて細長く連なる太平洋ベルト地帯です。
太平洋ベルト地帯の範囲は、京浜工業地帯(東京・神奈川)を起点に、中京工業地帯(愛知・三重)、阪神工業地帯(大阪・兵庫)、瀬戸内工業地域、そして北九州工業地帯までを結ぶメガリージョンを指します。
この地域に日本の人口と工業機能の約6割以上が集中した背景には、大型船舶が寄港しやすい良港に恵まれていただけでなく、「冬でも雪で物流や工場稼働がストップしない安定した気候」が大きく寄与しています。積雪による交通麻痺リスクが極めて低く、晴天日数が多い環境が、近代以降の高度経済成長を力強く支え続けました。