『龍が如く』シリーズを語る上で外せないもう一つの名物企画が、一般公募や芸能人を交えて行われる「キャバ嬢役・ヒロイン役オーディション」です。
シリーズ初期から続くこの企画には、波多野結衣氏や明日花キララ氏といったトップセクシー女優をはじめ、人気コスプレイヤーのえなこ氏、ストリーマーのkson氏、さらには一般応募の現役キャバクラ嬢やグラビアアイドルまで、多彩な顔ぶれが参加してきました。『龍が如く7外伝』や『龍が如く8』のオーディションでは、数千人規模のエントリーが殺到し、合格発表の様子がYouTube等で大々的に配信されるなど、ゲーム本編のプロモーションを牽引する巨大コンテンツとなっています。
SNSや知恵袋、コミュニティ掲示板におけるファンの反応を分析すると、このキャスティングには二面性が存在します。
- 肯定的な声:「歌舞伎町や歓楽街の空気感を再現するなら、リアルな夜の街で生きる女性や知名度の高いタレントが出る方が圧倒的にリアル」「サブストーリーで素のパーソナリティが反映された会話ができるのが楽しい」
- 慎重・批判的な声:「本業の声優と比べると演技の硬さが目立つシーンがある」「作品の世界観に入り込みたいのに、実在のインフルエンサーの顔がチラついて気が散る」
このように演技力に対する厳しい指摘がありながらも、セガがこの路線を継続している背景には、ゲームの枠を超えたSNS拡散力と、普段ゲームを遊ばない層への強烈なリーチ力があります。タレント自身のファンがソフトを購入し、ゲームファンがタレントのファンになるという相互プロモーションの循環は、現代のデジタルマーケティングにおいて極めて高い費用対効果を叩き出しています。