「パックの順番は化粧水の前か後か」という問いに対する結論は、「パックの役割と基剤の成分設計によって完全に分かれる」です。市販されているパックを大きく分類すると、水分補給を主目的とするもの、美容成分を高濃度に届けるもの、汚れを吸着除去するもの、油膜で密閉するものに分かれます。
まず、ドラッグストアやバラエティショップで主流の一般的なシートマスクを使う順番は、「洗顔 ➔ 化粧水 ➔ シートマスク ➔ 乳液・クリーム」です。化粧水で肌のキメを整え、角層にあらかじめ水分を行き渡らせておくことで、シートに含まれる水溶性ビタミンや保湿成分の浸透ルート(細胞間脂質の親水基)が通りやすくなります。
一方で、近年急増している「ブースター(導入)シートマスク」や、古い角質・皮脂をオフする「クレイパック・炭酸パック」は、洗顔直後の素肌に使用しなければ効果を発揮しません。油分や皮膜を形成する化粧水を先に塗ってしまうと、吸着成分が毛穴の奥に届かず、洗浄効果が半減してしまうためです。
パックと美容液・乳液の前後関係を整理する
スキンケアの重ね順で迷いやすいのが、「パックと美容液の順番」および「パックと乳液は先か後か」という点です。基本的な判断基準は以下のようになります。
パックに含まれるエッセンスがサラサラとした化粧水タイプであれば、パックの後に手持ちの高機能美容液(レチノールや高濃度ビタミンCなど)を重ねます。逆に、パック自体がトロみのある美容液そのものである場合は、パック自体が美容液の代わりとなるため、化粧水 ➔ パック ➔ 乳液の順で完了します。そして、乳液やクリームは必ずパックの「後」に使用します。パックの前に油分を与えてしまうと油膜がバリアとなり、シートの水分や美容成分を弾いてしまうためです。