「ずっと同じ髪型」と形容されることの多いのっちですが、Perfumeの歴史とともにそのディテールは時代に合わせて繊細にアップデートされてきました。20余年の歩みの中で見せた主な変遷を辿ります。
【2007年〜2010年:ポリリズム〜東京ドーム期】
ブレイク初期のスタイルは、現在よりもやや短めのショートボブがベースでした。前髪をサイドにピタッと流し、毛先をしっかりタイトに抑えた近未来的なパッツンボブであり、テクノポップの幾何学的な世界観と完全同期していました。
【2011年〜2015年:世界進出とアシンメトリーの確立】
ワールドツアーを成功させ、世界基準のステージへ進出する中で、サイドの長さに左右差をつけた「アシンメトリーボブ」や、耳掛けの抜け感を強調したスタイルが定着しました。この時期から、女性らしい柔らかさとダンスのダイナミズムを強調するカットラインが洗練されていきました。
【2016年〜2026年:大人の色香とレイヤーの導入】
長さを顎下ラインまで伸ばし、少し動きの出やすいレイヤーカットや、ライブツアーで見せるウェーブアレンジなど、ボブの範疇で表現の幅を大きく拡大させました。楽曲『TOKYO GIRL』や『FLASH』のMVで見せた、風を孕んで流れるボブスタイルは多くのフォロワーを生み出しました。
【2026年〜2026年最新:研ぎ澄まされたミニマリズム】
キャリアの円熟期を迎えた現在は、無駄を徹底的に削ぎ落としたミニマルな前下がりボブに回帰しています。過度なレイヤーを排し、髪本来の艶と直線的な美しさを際立たせるスタイルは、大人の女性が持つ自信と落ち着きを鮮烈に提示しています。