Nosukeを襲った病気の正確な診断名は、精巣がん(胚細胞腫瘍)です。胚細胞腫瘍とは、精子や卵子になる大元の細胞から発生する腫瘍で、主に10代後半から30代の若年男性に好発する特徴を持っています。罹患率は10万人に1〜2人程度とされる比較的稀な疾患ですが、進行スピードが極めて速いことでも知られています。
Nosukeの場合、腰痛などの初期症状を単なる疲労や筋肉痛だと思い込んでいたところ、異変を感じて医療機関を受診した際には、胃の下部に約15センチもの巨大な腫瘍が形成され、さらに肺への転移も確認されるステージ3bの重篤な状態でした。
治療は、まず原発巣である左側の睾丸を摘出する高位精巣摘除術が行われ、その後、シスプラチンなどの抗がん剤を組み合わせた強力な化学療法を複数クール実施。激しい吐き気、脱毛、味覚障害などの過酷な副作用に見舞われながらも、腫瘍の縮小に成功しました。そして2019年春、約10時間におよぶ大手術により胃の裏に残った腫瘍を摘出。病理検査の結果、腫瘍組織の壊死が確認され、一命を取り留めるに至ったのです。