検索エンジンで「山本裕典」と入力すると、関連語句に「逮捕」や「事件」という不穏なワードが浮上することがあります。結論から申し上げると、山本裕典に逮捕歴や警察の捜査対象になった事実は一切ありません。
火のない所に煙は立たないと言われますが、なぜこれほど強固なデマが定着してしまったのでしょうか。報道関係者の取材やネット言論の推移を辿ると、3つの要因が複雑に絡み合っていたことが浮き彫りになります。
1点目は、2017年の契約解除時に事務所が出したコメントの「解雇」という言葉の重さです。当時、芸能界では薬物事件や違法賭博などによるタレントの契約解除が相次いでいた時期でした。事務所側が「法に触れる行為はなかった」と注釈を添えていたにもかかわらず、詳細な理由を伏せた即日解雇劇だったため、ネット掲示板やまとめサイトで「公表できない重大犯罪で逮捕間近なのでは」という根拠なき憶測が独り歩きしました。
2点目は、六本木や歌舞伎町など夜の繁華街における派手な人脈です。飲食店経営やDJ活動を通じて夜の街との関わりが深かったことから、反社会的勢力との交際疑惑やグレーな事件への関与を勝手に結びつけるネットユーザーが後を絶ちませんでした。
3点目は、2026年7月に主演を務めた舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドル育成計画-』で発生した新型コロナウイルスの集団感染(クラスター)騒動です。当時、出演者やスタッフ、観客を含めて数十人規模の陽性者を出し、連日ワイドショーで大々的に批判報道が展開されました。このバッシング報道の視覚的インパクトが、過去のスキャンダルと混同され、「事件を起こして捕まった」という誤った記憶のすり替えを生み出したのです。