旅行ガイドブックの定番として長年君臨してきたKCCですが、ここ数年で訪れた日本人渡航者から「昔と雰囲気が全く違う」という声が相次いでいます。その背景には、単なる観光地の賑わいにとどまらない、ハワイ現地の経済構造とマーケットの運営体制の変化があります。
まず押さえておきたいのが、KCCファーマーズマーケット開催日時・営業時間の正確な枠組みです。公式主催者であるハワイ・ファーム・ビューロー(Hawaii Farm Bureau)の最新運営スケジュールによると、一般旅行者が入場できるレギュラー開催は毎週土曜日の朝7:30から11:00までの3時間半に限られています(※過去に開催されていた火曜夕方のナイトマーケットは休止継続中)。
かつては地元住民が野菜や果物を買いだめする生活市としての色彩が濃かったものの、現在では出店する約60〜70ブースの過半数がその場で調理して提供する「テイクアウト型イートイン屋台」へとシフトしました。これに伴い、ハワイ朝市人気ランキングでは名実ともにエンターテインメント性抜群のグルメフェスとして独走状態を維持しています。
旅行者が最も驚愕するのは、その価格水準です。現地インフレと為替の影響により、屋台のフードメニューは1品あたり15ドル〜28ドル(日本円で約2,300円〜4,300円前後)が標準相場となりました。コーヒー1杯でも6〜9ドルに達します。かつての「安くて気軽なB級グルメの朝市」という感覚で足を踏み入れると大きなカルチャーショックを受けることになりますが、それに見合うだけの高品質なハワイ産素材と唯一無二のライブ感が、現在も多くの人々を惹きつけてやみません。