那覇の食文化の神髄を体感できる場所といえば、長年「那覇の台所」として親しまれている第一牧志公設市場です。色鮮やかなイラブチャー(アオブダイ)や夜光貝、豚の顔皮(チラガー)などが並ぶ光景は圧巻ですが、ここで絶対に体験したいのが「持ち上げ」と呼ばれる独自のシステムです。
第一牧志公設市場における持ち上げの仕組みは非常に明快です。まず1階の鮮魚店や精肉店で好みの食材を購入し、「2階で食べたい」と伝えます。すると店舗スタッフが2階の提携食堂へ食材を運んでくれるか、あるいは購入者自身が食材を持って2階へ上がります。2階の食堂では、大人1名につき調理代(3品まで概ね500円〜600円程度)を支払うことで、刺身、バター焼き、マース煮(塩煮)、唐揚げなど、プロの料理人が素材に合わせた最適な調理法で出来立てを振る舞ってくれます。食材費と調理代が明確に分かれているため、自分の予算と好みに合わせた自由なオーダーが可能です。
一方、夜の活気ある交流を求めるなら、グランドオリオン通り沿いにある「国際通り屋台村」が外せません。那覇国際通り屋台村の営業時間は、多くの店舗が午前11時から深夜23時頃(店舗によっては24時過ぎまで)となっており、昼飲みから2次会・3次会まで柔軟に対応しています。沖縄の旬の食材を使った創作料理や泡盛の飲み比べが楽しめる20軒前後の屋台がひしめき、隣り合った旅行者や地元住民との偶発的な会話が生まれるのもこの空間ならではの魅力です。