浜崎あゆみが自ら手掛けた数々の名曲の歌詞は、実は松浦氏への赤裸々な想いを綴ったラブレターであり、同時に苦悩の記録でもありました。初期から全盛期にかけての楽曲には、二人の関係性に呼応する決定的なフレーズが散りばめられています。
1999年の大ヒット曲『Boys & Girls』や『appears』、そして何より2000年12月にリリースされミリオンセラーを記録した『M』は、その象徴たる楽曲です。タイトルの「M」が松浦勝人氏のイニシャルであることはファンの間で長年囁かれていた都市伝説でしたが、自伝的小説によって公式に裏付けられました。
「愛すべき人がいて キズを負ったすべての者達へ」というフレーズに込められていたのは、愛するプロデューサーと共に巨大なスターダムを駆け上がる重圧と、その過程で互いを傷つけ合ってしまう切ない現実でした。彼女がノートに書き殴った松浦氏への想いは、そのまま歌詞へと昇華され、同世代の女性たちの心を揺さぶるアンセムとなっていったのです。