出流山満願寺を訪れる際、決して見逃せないのが本堂からさらに山奥へと進んだ先に位置する「奥之院」です。参道を包む渓流のせせらぎと野鳥の声を聴きながら木漏れ日の山道を登っていくと、巨大な岩壁に抱かれた奥之院拝殿が姿を現します。
奥之院最大の特徴は、拝殿の奥に広がる天然の鍾乳洞にあります。薄暗い洞窟の奥、岩肌から滴る清らかな湧水と数万年におよぶ石灰岩の堆積によって自然に形作られたのが、世にも珍しい「鍾乳石の十一面観音菩薩」です。人の手が一切加えられていないにもかかわらず、優美な観音の立ち姿を見せるその奇跡的な造形は、まさに自然信仰と仏教が融合した究極の聖域といえます。
拝殿からは、鍾乳洞の奥深くにライトアップされた十一面観音を拝観することができます。洞窟内から吹き抜ける冷涼な風とマイナスイオン、そして厳かな静寂が重なり合い、日々の疲労や迷いが洗い流されるような強烈な浄化パワーを体感できます。