皇室系ブログや掲示板が定期的に激しい「炎上」を引き起こす背景には、ネット特有の心理的・経済的インセンティブが存在します。長年にわたり皇室言論の場となってきた「皇室全般画像掲示板」や5ちゃんねる、ガールズちゃんねるなどのコミュニティを分析すると、極めて特徴的な読者行動が観察されます。
第一の理由は、「怒りと正義感」によるエンゲージメントの極大化です。認知心理学の知見によれば、人間は「好意的なニュース」よりも「不公平や不正義を感じさせるニュース」に対して約3〜4倍強く反応し、拡散行動(シェアやコメント)を起こしやすいとされています。「皇室の危機」「許されない特権」といった過激な見出しを冠することで、読者の道徳的処罰感情を刺激し、アクセス数を跳ね上がらせる設計がなされているのです。
第二の理由は、ブログ運営のPV(ページビュー)至上主義と広告収益モデルです。一般的なWeb広告市場において、皇室ジャンルは中高年層を中心に滞在時間が長く、熱心なリピーターがつきやすい優良市場とみなされています。過激な記事を投稿してコメント欄で読者同士の激論を誘発すれば、それだけでページ内のインプレッションが何倍にも膨らみ、運営者に確実な広告収入をもたらします。
皇室掲示板におけるネットユーザーの生の声を検証すると、以下のように意見が激しく二分しています。
「大手新聞が皇室に忖度して書かない本音を代弁してくれている」と歓迎する声がある一方で、「事実無根の陰謀論をばらまいて皇室を政治闘争の具にしている」「コメント欄の誹謗中傷が酷すぎて目も当てられない」と嫌悪感を示す声も根強く存在します。このように、熱狂的な支持と強烈な反発がぶつかり合うこと自体が、ブログの知名度をさらに押し上げる燃料となっているのが実態です。